亡くなった人の車を廃車にするには？必要書類や手続きを詳しく解説

車の所有者が亡くなった場合、必要な手順を踏めば廃車手続きを進められます。しかし相続や名義変更が必要なので、それに伴い提出書類も増えます。
ここでは、スーパー整備工場の「ラチェットモンキー」が、故人の車の廃車について詳しく解説。準備する書類や注意点などをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

車の所有者が亡くなったら相続や名義変更は必要？

故人が乗っていた車によって、相続や名義変更の有無が異なります。

・普通車→遺産に該当するため相続手続きが必要
・軽自動車→名義変更のみで廃車手続きできる

普通車は遺産に該当するため、まずは相続手続きを行います。完了すると所有者が法定相続人に変更されるので、これにより廃車が可能になります。一方、軽自動車は名義変更のみ行えばよいので、普通車に比べると簡単でしょう。
とはいえ、書類の準備など通常の廃車に比べ手間が増えるので、不明点なども出てくるかもしれません。そのような場合は廃車買取業者に相談するのも一つの手段です。
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相続や名義変更をしないでそのままにしていると？

手続きをしなくても運転はできますが、次のようなトラブルが発生します。

・事故を起こしても保険が適用されない
・自動車税納付通知書が届かず延滞扱いに
・税金や保険の還付金を受け取れない

面倒だからといって放置していると、より大きな問題に発展する恐れがあります。なので1日でも早く手続きを進めましょう。

亡くなった人の車を廃車にする手続きの流れ

廃車の流れは「永久抹消登録」と「一時抹消登録」によって異なるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

永久抹消登録の流れ

永久抹消登録の流れは次の通りです。

1.業者に解体を依頼しナンバープレートを受け取る
2.必要書類を持参し陸運局もしくは軽自動車検査協会へ行く
3.書類に記入し窓口に提出
4.永久抹消登録証明書が交付され手続き完了

自力でナンバープレートを取り外すことはできないので、最寄りの業者へ依頼します。その後、必要書類を揃え陸運局もしくは軽自動車協会へ。永久抹消登録したい旨を伝えると、スタッフが書類の記入などを案内してくれるので、それに従い進めていきましょう。

一時抹消登録の流れ

一時抹消登録の流れは次の通りです。

1.業者に依頼しナンバープレートを取り外してもらう
2.必要書類を持参し陸運局もしくは軽自動車検査協会へ行く
3.書類に記入し窓口に提出
4.一時抹消登録証明書が交付され手続き完了

一時抹消の場合も、まずは業者に依頼しナンバープレートを取り外してもらいます。なお、すべての手続きが完了すると「一時抹消登録証明書」が発行されますが、再登録する際に必要なので紛失しないよう保管しましょう。

亡くなった人の車を廃車にする時の必要書類

故人の車を廃車にする時は以下の書類が必要です。

書類	発行方法
車検証	ダッシュボードに保管
自賠責保険証明書	ダッシュボードに保管
印鑑証明書	自治体の窓口などで発行
委任状	国交省のホームページなどから印刷
譲渡証明書	国交省のホームページなどから印刷
戸籍謄本・除籍謄本	自治体の窓口で発行
ナンバープレート	業者に車を持ち込む時は外さずに
遺産分割協議成立申立書	国交省のホームページなどから印刷

故人の車を廃車にする際は、通常の書類に加え「戸籍謄本・除籍謄本」や「遺産分割協議成立申立書」が必要です。
戸籍謄本・除籍謄本は故人の本籍地にある役所で取得。戸籍謄本は親族関係の証明、除籍謄本は所有者が亡くなっていることを証明します。
遺産分割協議成立申立書は、車の所有権の相続について相続人全員が同意したことを証明する資料です。

亡くなった人の車のローンが残っている場合はどうすればよい？

故人の車のローンが残っている場合は、名義変更を行った後でローン会社に連絡します。ローンは相続人に移り、完済まで支払い続けなければなりません。ローンが残っている状態だと売却や廃車はできないので、お気をつけください。

まとめ

所有者が亡くなっても廃車は可能ですが、相続や名義変更など追加の手続きや書類が必要になります。通常の廃車に比べ面倒ではあるものの、手順を踏めば問題ありません。
もし故人の車の廃車でお悩みであれば、当社「ラチェットモンキー」までご相談ください。廃車手続きや必要書類に関するアドバイスもさせていただきます。
香川県内にお住まいの方であれば無料出張も対応しているので、お気軽にご活用ください。