不要な車を処分するおすすめの方法は？費用や手続きなど詳細を解説

車は定期的にメンテナンスすれば10年以上乗ることもできます。しかし、事情により処分を検討するタイミングもやってきます。

ここでは、スーパー整備工場のラチェットモンキーが車の処分方法について詳しく解説。おすすめの方法もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

廃車を検討するタイミング

廃車を検討するタイミングは主に4つあげられます。

・車検が切れた
・生活スタイルが変わった
・自走できなくなった（不動車）
・修理費用が高額（事故車など）

それぞれ詳しく解説していきます。

車検が切れた

2年ごとに迎える車検。中古車に乗っている方は車検が近付いてくると、乗り換えや買い替えを検討するかもしれません。その際、廃車や買取など処分方法を考える必要があります。

生活スタイルが変わった

引っ越して車が必要なくなった、免許を返納したため運転する機会がなくなった。このように生活スタイルの変化により、車を処分することもあります。手続きをしないと税金や保険が発生するので、なるべく早く処分しましょう。

自走できなくなった（不動車）

車は消耗品なので、思わぬトラブルで自走できなくなることも。バッテリー上がりであればすぐ対処できますが、パーツが故障した場合は修理費や時間が生じます。乗車年数が長い場合は廃車にし、次の車に乗り換えてもいいでしょう。

修理費用が高額（事故車など）

車の修理費用はピンキリです。数千円で済むケースもあれば、十万円単位の費用がかかることもあります。事故に遭った場合は保険で賄えますが、損傷の程度が大きいと修理後も走行に支障をきたす恐れもあります。

そのため、修理費用が数十万円を超えるようなら買い替えを検討しましょう。

車の代表的な処分方法

車の代表的な処分方法は下記の3つ。

・自分で廃車手続きを進める
・買取や下取りを依頼する
・業者に処分を依頼する

それぞれメリットとデメリットがあるので、詳しく見ていきましょう。

自分で廃車手続きを進める

普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で廃車手続きを進めます。自分の好きなタイミングで手続きができますが、車を持っていったり書類を揃えたりなど手間がかかります。

時間と費用を節約するために、業者に依頼することも視野に入れましょう。

買取・下取りを依頼する

車の状態がよければ、買取額や下取り額が高くなる可能性もあります。なお、買取と下取りの違いは下記のとおり。

・買取→現金を受け取れる
・下取り→査定額が販売価格から差し引かれる

どちらも無料で見積もりをもらえるので、複数社に依頼し比較するといいでしょう。

業者に処分を依頼する

お世話になっている業者があれば、そこに処分を依頼するのも方法の1つです。業者によって費用の有無が異なりますが、無料で処分してくれるところも多いです。どのような車も買い取っている業者もあるので、まずは相談してみましょう。

車を自分で廃車にする際は費用が生じる

自分で廃車にする際は、下記のような費用が生じます。

項目	相場
レッカー費用	10,000〜30,000円
解体費用	10,000〜20,000円
リサイクル料金	6,000〜20,000円
手数料など	無料〜350円

車種によって異なるものもありますが、それぞれの詳細を解説していきます。

レッカー費用

車検が切れていて走行できない、故障していて自走できない車などは、レッカーレッカーで移動させます。任意保険のロードサービスを活用すれば無料になりますが、そうでない場合は距離に応じて費用が加算されます。

解体費用

運輸支局や軽自動車検査協会で廃車手続きを進める際、解体証明書が必要です。解体は業者でなければ対応できず、費用として10,000〜20,000円ほど生じます。

リサイクル料金

2005年に施行された「自動車リサイクル法」により、廃車にする際にリサイクル料金が課せられます。車の大きさにより上下し、相場は6,000〜20,000円ほどです。

手数料など

永久抹消登録は無料ですが、一時抹消登録を進める場合は申請手数料として350円かかります。以前は申請書を購入するために100円必要でしたが、現在では無料になっています。

車は廃車にするより買取に出そう

費用や手間などを考慮すると、買取に出す方がお得になります。車の状態によって価格は上下しますが、最低買取価格を保証している業者に依頼すれば費用は一切かかりません。

また、還付金を受け取れる可能性もあるので、買取に出すメリットを詳しく見ていきましょう。

費用をかけずに売却できる

「どのような車でも0円以上で買取」「廃車手続きや引き取り無料」といったサービスを提供している業者に依頼すれば、廃車費用がかかりません。

車の状態がよければ査定においてプラス評価になり、高価買取にも期待できます。複数社から見積もりをもらい、条件のよい業者に買取を依頼しましょう。

自動車税や自賠責保険の還付を受けられる

廃車手続きが完了すると、残っている期間分の自動車税・自賠責保険の還付を受けられます。ただし、軽自動車は還付の対象外なので注意してください。
なお、還付金は手続き完了から約2ヶ月後に受け取れます。

買取業者の種類と特徴

車を買取ってくれる業者はディーラー・大手チェーン・買取専門店などがあります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

ディーラー

同じメーカーの車に乗り換えるなら、ディーラーも選択肢にあがります。下取りを依頼すればよりお得に購入できますが、査定額が低くなる傾向にあります。
ディーラーの主な業務は新車販売であり、買い取った中古車の販路やノウハウが少ないからです。
査定額を優先する場合は、他の業者に依頼する方がいいでしょう。

大手チェーン

全国展開しているカー用品でも、車の買取に対応しています。店舗数が多いため足を運びやすく、気軽に依頼できる点がメリットです。

しかし、買取専門店と比べると独自の販路やノウハウを持っているため、他の業者に比べて査定額が高くなります。主な販路は顧客や業者専用のオークション、海外など。
また、中間マージンがほとんどない点も買取専門店の特徴です。とはいえ業者によって査定額が異なるので、複数社から見積もりをもらいましょう。