車検費用の勘定科目は？法人・個人別の仕訳例も紹介

年度末に行わなければならない確定申告。車に乗っている方はガソリン代や高速代のほか、車検費用も経費計上できます。

ここでは、スーパー整備工場の「ラチェットモンキー」が車検費用を経費にする方法を詳しく解説。

勘定科目や仕訳方法などもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

車検費用を経費計上するための条件とは？

個人事業主や自営業者、法人の方は車検費用を経費として計上できます。しかし。そのためには下記2つの条件を満たさなければなりません。

1.事業所得がある
2.仕事で車を使っている

それぞれ詳しく解説していきます。

1.事業所得がある

大前提として、車検費用を経費にするには事業所得事業所得が必要。会社員やアルバイトは所得こそあるものの、「給与所得控除額」が適用されるため、車検費用を経費にできません。

2.仕事で車を使っている

法人であれば仕事中は社用車を使うことが多いでしょう。その場合は車検費用をすべて経費にできます。

一方、個人事業主は少し異なります。というのも個人事業主は車をプライベート目的で使用することもあるから。例えば仕事8割・プライベート2割で使用していると、経費にできるのは仕事の8割分のみ。

日頃の走行距離を記録するなどして、確定申告書に備えておきましょう。

車検費用の内訳とそれぞれの勘定科目

車検費用は複数の項目があります。車検の項目がどの勘定科目に分類されるのか？一例を見ていきましょう。

勘定科目	車検項目
車両費・修繕費	車検基本料 法定点検料 整備修理費用
租税公課	自動車重量税 印紙代
保険料	自賠責保険
支払手数料	車検代行手数料

なお、勘定科目の分け方について明確なルールはありません。そのため見やすい・分かりやすい形式で作成することが好ましいです。

続いて、科目の詳細を解説していきます。

車両費→車検基本料・法定点検料・整備修理費用

車両費に分類できる費用は車検基本料・法定点検料・整備修理費用の3つ。これらのほか、ガソリン代や高速道路料金など移動にかかった費用も分類できます。

租税公課→重量税・印紙代

租税公課とは、国税や地方税を表す「租税」、国や地方公共団体に収める費用を表す「公課」のこと。車検では自動車重量税や印紙代を支払うので、これらが租税公課に該当します。

保険料→自賠責保険

車検時は自賠責保険の更新もあわせて行います。強制保険なので更新を怠ると罰則が科せられます。また、自賠責保険だけでなく任意保険も保険料として経費計上できます。

支払手数料→代行手数料

支払手数料は車検の代行手数料のほか、金融機関で生じる振込手数料、士業の方に業務を依頼した際に生じる報酬などが該当。なお、車検の依頼先によって呼び名がさまざまなので、不明な点は確認しておきましょう。

事業主貸

事業主貸は、個人事業主が使う科目。プライベートでも同じ車を使っている場合、按分計算が必要になります。

例えば仕事とプライベートの使用割合が2:8の場合、車検費用のうち8割を経費として計上できます。

車検費用の仕訳方法は？主な方法3つ

車検の仕訳方法は主に3つあります。

1.税込
2.税抜
3.個人事業主（家事按分）

消費税の納税義務がある法人は税込・税抜いずれの方法で仕訳しても大丈夫。しかし個人事業主は車の使用割合によって異なるので注意が必要です。

それぞれの例をまとめたので、参考にしてください。

税込の仕訳

借方	金額	貸方	金額
車両費	26,400円	現金	77,000円
租税公課	8,800円
保険料	27,500円
手数料	14,300円
合計	77,000円		77,000円

税込で仕訳をすると、経理の簡略化につながります。また、会計ソフトで管理している場合は税率の変更があってもすぐ対応できます。

税抜の仕訳

借方	金額	貸方	金額
車両費	24,000円	現金	77,000円
租税公課	8,000円
保険料	25,000円
手数料	13,000円
仮払い消費税など	7,000円
合計	77,000円

税抜で仕訳をすると正しい数字を把握できます。しかし処理の手間が生じる、控除額が少なくなるなどのデメリットもあるので、会計ソフトを使うなど工夫が必要です。

個人事業主の仕訳

借方	金額	貸方	金額
車両費	21,120円	現金	77,000円
租税公課	7,040円
保険料	22,000円
手数料	11,440円
事業主借貸	15,400円
合計	77,000円

家事按分の割合は人によって異なるので、車の使用状況に合わせて計算してみてください。

車検費用を経費計上する手順

車検費用を経費として計上するには、期日までに確定申告を行わなければなりません。大まかな流れをまとめたので見ていきましょう。

青色・白色申告のどちらなのか確認

まずは青色・白色申告のどちらなのかを確認します。青色申告は条件を満たせば最大65万円の控除を受けられるので、こちらを選択する人が多いでしょう。

仕訳・処理を確認

続いて税込・税抜のどちらで処理をするか確認。もし税抜で処理する場合は、経費計上の際に「仮払い消費税など」、売上計上の際に「仮受け消費税など」の名目で仕訳しましょう。

車検費用の項目を仕訳

申告や処理方法を確認したら、車検費用の項目を仕訳。入力する数字を間違えないよう丁寧に進めましょう。

個人事業主の場合は家事按分

個人事業主の方は、車の使用割合に応じて経費を計算しなければなりません。プライベートでも使用しているのに10割すべて経費にすると、税務署に指摘される可能性があるので注意してください。

車検はぜひラチェットモンキーへ

事業所得がある、かつ車を仕事で使用している事業者は、車検費用を経費計上できます。しかし、そのためには様々な準備が必要です。

なお、スーパー整備工場のラチェットモンキーでは車検のほか、中古車の買取や引取なども対応しています。

各種特典も取り揃えておりますので、まずは一度お気軽にご相談ください。

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