車検の有効期間はいつからいつまで?満了日や頻度についても解説
車検には有効期間があります。万が一、有効期間を過ぎると罰金や違反点数を科せられるので注意が必要。
この記事では、スーパー整備工場の「ラチェットモンキー」が、車検の有効期間や受けるタイミングについて、わかりやすく解説していきます。
車検の有効期間はいつからいつまで?
車検の有効期間は車種によって異なります。一般的には2年で受けるイメージが強いですが、実は新車だと有効期間が3年になっているのです。
・新車→最初の車検までは3年間、以降は2年ごと
・中古車→2年ごと
普通自動車に限らず、軽自動車や250cc以上のバイクも上記の有効期間が適用されます。ただし、車種やナンバーによって有効期間が異なるので詳しく見ていきましょう。
車種によっての車検の有効期間が異なる
自家用車の場合、車検の有効期間は初回3年、以降は2年ごと。しかしレンタカーや貨物自動車、バス、タクシーは下記のようになっています。
車種 | 初回 | 2回目以降 |
---|---|---|
レンタカー | 2年 | 1年ごと |
貨物自動車(8トン未満) | 2年 | 1年ごと |
バス・タクシー | 1年 | 1年ごと |
貨物自動車(8トン以上) | 1年 | 1年ごと |
特殊車両(8ナンバー) | 2年 | 2年ごと |
※特殊車両(8ナンバー)とは?
パトカー、教習車、霊柩車、キャンピングカー、宣伝カーなど。
また、車検切れの中古車を購入した場合は、新たに車検を通した日が有効期間の始まりです。例えば2023年4月1日に車検を通したら、有効期間は2025年3月31日となります。
なお、排気量が250cc未満のバイクは車検がありません。
ナンバーによっても車検の有効期間が異なる
車種だけでなく、ナンバーによっても車検の有効期間が異なります。ナンバーの種類とそれぞれの有効期間をまとめたので、確認してみましょう。
ナンバー | 初回 | 2回目以降 |
---|---|---|
1...普通貨物自動車 | 1年 | 1年ごと |
2...普通乗合自動車 | 1年 | 1年ごと |
3...普通乗用自動車 | 3年 | 2年ごと |
4...小型貨物自動車 | 2年 (事業用は1年) |
1年ごと |
5...小型乗用自動車 | 3年 | 2年ごと |
6...小型貨物自動車 | 2年 | 2年ごと |
7...軽自動車 | 3年 | 2年ごと |
8...特殊車両 | 2年 | 2年ごと |
9...大型特殊自動車 | 1年 | 1年ごと |
0...大型特殊自動車 | 2年 | 2年ごと |
種類が多く混乱しそうですが、一般的な車のナンバーは3・5が基本。他は法人など事業者に適用されるようなナンバーです。
中古車の購入時は車検のある・なしを確認
中古車の購入時は必ず、車検のある・なしを確認してください。販売されている中古車によって、付与されている車検の表示が異なるからです。場合によっては車検が切れているため、公道を運転することができません。
ここからは、車検の表示と内容について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
車検あり
「車検あり」とは、対象の中古車に有効期間が残っている状態。そのため購入し名義変更などの手続きが完了次第、すぐ公道を運転できます。
ただし「車検なし」の中古車と比べて販売価格が高い傾向で、残っている有効期間も短い可能性があります。「車検あり」の中古車を購入する際は必ず期間を確認しましょう。
車検整備付き
「車検整備付き」もしくは「車検整備2年付き」とは車検が切れているものの、購入時に車検を取り直します。そのため有効期間が丸2年ある状態で納車となります。
販売業者が車検の手続きを行ってくれるため手間を省けますが、販売価格は高めの傾向。場合によっては車検費用を別途で請求されることもあります。
「車検整備付き」の中古車を購入する際は、車検費用込みなのか、それとも別途請求なのか確認しましょう。
車検整備なし
「車検整備なし」もしくは「車検なし」は、車検が切れている中古車です。さらに販売業者も車検の手続きを行わないため、自身で進める必要があります。
ユーザー車検を利用する、車検業者を探すなどの手間が生じるものの、販売価格が安い点がメリット。とはいえ車検を受けるまで公道を運転できないので、すぐ車が必要な方にはおすすめできません。
車検の有効期間や満了日を確認する方法
車検の有効期間や満了日は、下記の方法で確認できます。
車検証で確認
車検証はダッシュボードに保管していることが多いでしょう。車検証には車検の有効期間のほか、初年度登録年月や車体番号などあらゆる情報が記録されています。
なお、車検証は道路運送車両法によって携帯が義務付けられています。不携帯だと最大50万円以下の罰金が科されるので気を付けてください。
検査標章(車検シール)で確認
検査標章(車検シール)とは、車のフロントガラスに貼られているシールです。表面には2つの数字が印字されており、それぞれの意味が次の通りです。
・小さな印字→車検の有効期間
・大きな印字→有効期間の月
運転する際、簡単に確認できるので気になった時でも安心。なお、検査標章も備え付けの義務があるので、剥がしてはいけません。
車検を受ける時期はいつ?予約を取る時期について
有効期間内なら、車検はいつでも受けられます。しかし受けるタイミングによっては、次回の車検までの期間が短くなってしまうので要注意。
目安となる期間は約1ヶ月(30日)です。
1ヶ月の有効期間が残っている状態で車検を受けるとその分、次回までの期間が短くなります。
有効期間を損しないためには、1ヶ月前〜満了日前に車検を受けることがポイント。
ただし予約してすぐ受けられるわけではありません。一般的に3月・9月は車検が混み合う傾向なので、もしこの時期に有効期間が満了する場合は早めに予約を取りましょう。
車検を受け忘れて有効期間を過ぎたら
車検を受け忘れて有効期間を1日でも過ぎると、その車は車検切れとなります。車検切れの車で公道を運転すると、道路運送車両法違反で罰則が科せられます。
・30日間の免許停止
・6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
うっかりしていた...という言い訳は通用しないので、こまめに満了日を確認し車検を受けるようにしましょう。
車検のご依頼やご相談はラチェットモンキーへ
車検の有効期間は車種やナンバーによって異なりますが、一般的な乗用車は初回3年、それ以降が2年ごとです。
車検証や検査標章(車検シール)をこまめに確認し、期間が過ぎる前に車検を受けましょう。
なお当社、スーパー整備工場のラチェットモンキーは車検だけでなく、定期点検やメンテナンスなど車のありとあらゆるお悩みに対応しています。
土日祝日も営業しており、Webからの予約も可能。ぜひお気軽にご相談ください。
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2022.01.12│車検