法人名義の社用車を車検に出す方法と必要書類まとめ

個人名義と同じく、法人名義の社用車も車検を通過しなければ運転できません。万が一、車検切れのまま運転すると重大な罰則を科せられます。

ここでは、スーパー整備工場のラチェットモンキーが、社用車の車検について詳しく解説します。

社用車を車検に出す方法や必要書類、注意点などをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

法人名義の社用車を車検に出す方法

法人名義の社用車も、一般的な車検と出し方は同じです。普段、整備や点検を依頼している業者に連絡し、車検に出したい旨を伝えましょう。

自家用車に比べると車検の満了日を見落としがちですが、運転時にチェックする習慣をつけた方が安心。万が一、車検切れの車を運転すると罰則を科せられる恐れがあるので、くれぐれもお気をつけください。

社用車に傷があっても車検に出せる？

走行に影響が出ない軽微な傷であれば、問題なく車検に出せます。ボディの凹みや小さな傷であれば大丈夫。

しかし、ヘッドライトやウインカー、バンパーの傷は注意が必要です。例えばヘッドライトが歪んで照度が不足している、ウインカーが割れて電球が露出している場合は、車検に通らない可能性があります。

社用車を車検に出す前は一度、専門業者に全体を確認してもらうと良いでしょう。

社用車の車検期間も一般車とほとんど同じ

社用車の車検期間は一般車とほとんど同じです。しかし小型貨物（4ナンバー）および大・中型貨物（1ナンバー）は異なります。

4ナンバーは初回車検のみ2年で、以降は毎年。1ナンバーは初回から毎年車検になっています。

車検の時期が近づくと業者から案内が届くはずなので、早めに申し込みましょう。

社用車の車検に必要な持ち物と書類

社用車の車検に必要な持ち物と書類が次の通りです。

・自動車検査票
・点検整備記録簿
・自動車納税証明書
・自賠責保険証明書
・重量税納付書
・実印もしくは認印

必要書類は一般車と共通していますが、印鑑が異なります。個人名義の車検は実印が必要ですが、法人名義であれば認印でも問題ありません。なお、法人名義の社用車もユーザー車検が可能です。

社用車の車検は経費にできる？

法人名義の社用車は、車検費用を経費として計上できます。車検費用のほか、下記の諸費用も経費になります。

・ガソリン代
・保険料
・各種税金
・高速道路料金（ETC料金）

勘定項目の種類は内訳ごとに異なる

車検費用といっても、分類すると下記の内訳になります。

・自動車重量税
・自賠責保険
・車検基本料
・法定点検量
・車検代行手数料
・整備修理費用
・印紙、証紙代

そして、内訳ごとに勘定項目が異なります。詳細が下記の通り。

勘定項目	該当する内訳
車両費（修繕費）	・車検基本料・法定点検量・整備修理費用
租税公課	・自動車重量税・印紙、証紙代
保険料	・自賠責保険・支払手数料・車検代行手数料

このほか、「事業主貸」という勘定項目もありますが、社用車をプライベートでも兼用している場合に使用するものです。

車検における個人・法人名義の扱いの差

個人・法人名義の車はどちらも、同じ方法で車検に申し込みます。必要書類もほぼ共通していますが、税金や保険の金額に違いがあります。

社用車は税金や維持費が安い

法人名義の車は個人名義と比較し、自動車税などの税金が安価に設定されています。それに伴い維持費も安くなります。

自動車税の使い道は、道路を維持管理するための整備費用が主。プライベートで使用する個人名義と違い、法人名義は運搬など社会のインフラを支えている側面もあるため、優遇されているのです。

任意保険が高くなる

法人名義の車は、会社に在籍している社員が運転します。しかし異動や転勤、業務の関係などで不特定の社員が運転することが多いです。

そのため、任意保険の額も高くなる傾向。保険の特約には、荷物破損時の積載事業者用動産が独自であるなど、法人名義ならではの特徴があります。

ただし、個人事業者や家族経営などで運転者が制限されている場合、特約を使うことで保険費用が安価になるケースもあります。

社用車の車検が切れていたらどうなる？

社用車の車検が切れた状態で運転すると、その人に罰則が科せられます。違反点数は6点。自賠責が切れていると、追加で6点。懲役刑もしくは罰金刑もあるので、運転前は必ず車検の有効期限を確認してください。

なお、社用車の持ち主は行政処罰の対象です。車検切れの車に関する罰則はこちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ

法人名義の社用車は使用頻度も高いので、車検期間が1年間隔であることが大半。車検切れの状態で運転すると重い罰則を科せられるので、注意しなければなりません。

もし社用車の車検を検討されていたら、スーパー整備工場のラチェットモンキーまでご相談ください。最短30分で完了するため、業務のすきま時間にすぐ車検を受けられます。

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