中古車の修復歴の定義とは？確認方法や購入するメリット・デメリット

中古車の中には「修復歴あり」と表記されているものがあります。一般的な中古車と比べて安価ですが、それだけを基準に選んではいけません。

ここでは、スーパー整備工場の「ラチェットモンキー」が、中古車の修復歴について徹底解説！

定義や確認方法などを詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

「修復歴あり」の定義とは？

車の修復歴については、「日本自動車査定協会」によって定義づけられています。骨格（フレーム）を交換・修復しているかによって、修復歴の有無が決まります。

判断が難しいですが、わからない時は専門家に聞けば安心。最寄りの整備工場やディーラー、カー用品店に行けば修復歴について詳しく教えてくれるでしょう。

「修復歴」と「修理歴」の違い

修復と似ている言葉に「修理歴」があります。どちらも車を直す時に用いる言葉ですね。

・修復歴→骨格部分の交換および修復
・修理歴→それ以外の交換および修復

このように定義づけられていますが、イメージしにくいですよね。

例えば、車をぶつけてバンパーやボンネットを交換した場合は「修理歴」に該当。これらのほか、フレームやクロスメンバーなど骨格部分も修理した場合は「修復例」に該当します。

修復・修理の判断をわけるポイントは、骨格部分を修理・交換するかどうか。これを覚えておけば判断しやすくなるでしょう。

「修復歴あり」と「事故車」の違い

一般的に「事故車」と聞くと車が大破し、大規模な修理が必要というイメージがあります。

しかし車業界では、事故車＝修復歴ありと判断されます。つまり、事故を起こしていない・遭っていないものの、「事故車扱い」になる場合もあるのです。

修復歴あり（事故車）は査定額が下がる？

修復して走行に問題ない車でも、査定額は下がることが多いです。車種や年式によって減額幅は異なりますが、修復歴なしに比べて20%〜30%ほどは低くなると言われています。

とはいえ、査定を依頼する店舗によって額に差が生じます。査定は基本的に無料でできるので、複数の店舗で比較するとよいでしょう。

修復歴ありの中古車を購入するメリット

修復歴ありの中古車は価格が安い傾向。通常の中古車に比べて数十万円ほど安いこともあるので、一時的に車が必要・初心者だから練習したいという人におすすめです。

しかし、修復歴ありの中古車はデメリットも多いです。それを把握したうえで、購入を検討しましょう。

修復歴ありの中古車を購入するデメリット

修復歴ありの中古車は、下記のようなデメリットがあります。

安全性が保証できない

修復して問題なく走行できるとはいえ、元通りに直っているとは限りません。車は数多くの部品で構成されており、作りも複雑。そのためいつ、どのような不具合が生じるかわからないのです。

修理費用が生じる可能性

すぐに不具合やトラブルが発生し、予想以上に修理費用が高額になる可能性もあります。場合によっては車の購入費用より、修理費用の方が高くなることも。

心理的な不安

「修復歴のある車に乗っている」という、心理的な不安を抱える人もいるでしょう。いくら見た目がキレイでも、いつ問題が発生するかわからないと思いながら運転するのは、精神的な疲労につながります。

修復歴ありの中古車を買う時に押さえておきたいポイント

もし修復歴の中古車を買う時は、以下の点を抑えておきましょう。

・修復歴の内容を確認
・販売店の口コミや体験談を確認

それぞれの詳細を解説していきます。

修復歴の内容を確認

修復の内容は車によってさまざま。走行に問題がないことを確認し販売されていますが、事前に修理内容や過程、度合いなどを確認しておくと安心です。

担当者の回答が曖昧だったり言葉を濁したりする場合は、すぐ購入せずじっくり比較検討しましょう。

販売店の口コミや体験談を確認

Googleマップには、販売店への口コミなどが投稿されています。実際に利用したユーザーの正直な声なので、お店選びの参考になります。

とはいえ、口コミだけで判断するのはもったいないです。実際に足を運び、スタッフさんのサービスを体験してみましょう。もし納得いかなければ、他のお店で中古車を購入しても問題ありません。

中古車の修復歴に関してよくある質問

修復歴に関してよくある質問と、それぞれの回答をまとめました。

Q.修復歴ありは買取額に影響する？

車の修復歴は買取額や査定額に影響します。修復の度合いによって額は異なりますが、数十万円の差が出ることも多いです。

修復＝車の骨格部分を修理すること。骨格は土台の役割を担う重要な部位なので、買取額や査定額に影響するのです。

Q.中古車の修復歴はどうやって調べられる？

中古車の修復歴は店舗のスタッフに尋ねる、もしくは点検記録簿や査定表で確認できます。特に中古車の査定表はわかりやすく、「R」の文字が表記されていれば修復歴がある証明です。

Q.「修復歴なし」の表記が嘘ということはある？

「修復歴なし」と虚偽の表記をしてトラブルになった事例があります。修復歴を隠蔽する行為は「告知義務違反」に該当します。
参考：朝日新聞デジタル

そのため基本的に隠蔽している店舗は少ないでしょう。ただし、修復歴と修理歴の定義は勘違いしやすいので、スタッフさんに確認するなどしてトラブルを予防しましょう。

車検はぜひラチェットモンキーへ

修復歴ありの中古車は価格が安い反面、安全性の心配もあります。短期間の走行であれば気になりませんが、リスクを承知のうえで判断しましょう。

なお、中古車選びでお悩みがあれば、スーパー整備工場のラチェットモンキーまでご相談ください。専門知識を持ったプロが丁寧に説明し、お客様に最適な提案をさせていただきます。